服薬後のフォローアップと医師への情報提供は薬剤師の重要な業務の一つです。「薬を渡すまで」から「渡した後」まで踏み込む役割が求められる一方、実際に何を確認し、どう患者に関わればいいのか迷う場面も多いはずです。
そんな薬剤師の実務に応えるのが、日経BP『薬剤師力がぐんぐん伸びる』シリーズです。各分野の専門医が、薬局薬剤師・病院薬剤師それぞれの現場で使える知識を解説しています。今回はシリーズ5冊をまとめて紹介します。
専門医がしっかり教える!うつ病の薬物療法
医師の処方意図が読み解きにくく、苦手意識を抱きがちな精神科の薬。本書は、薬局で応需する機会の多い抗うつ薬を取り上げ、うつ病の経過から各抗うつ薬の特徴、薬物治療の考え方までを解説した実践書です。月刊誌「日経DI プレミアム版」の人気連載「専門医が教えるフォローアップの勘所」を大幅加筆・再構成した内容で、新規抗うつ薬の使い分けや併存症のある患者への薬剤選択、治療抵抗性うつ病への対応、副作用モニタリングや自己中断を防ぐための説明の仕方まで、服薬指導に自信を持つための知識が体系的にまとめられています。
CKDフォローアップの勘所
国内に約1,330万人いるとされる慢性腎臓病(CKD)患者。放置すれば人工透析や心血管疾患のリスクが高まるため、進展を防ぐケアが欠かせません。本書では、東北大学病院腎臓・高血圧内科の医師が、血圧・血糖のコントロールから、CKD患者に注意すべき薬剤、カンファレンス形式の実践例まで、外来対応する薬局薬剤師向けにフォローアップの知識をまとめています。
エキスパートが伝授!糖尿病 フォローアップの勘所
糖尿病療養指導士・糖尿病薬物療法認定薬剤師である著者が、糖尿病患者をフォローアップする上で必要な病態知識と、処方薬別のフォローアップポイントを解説する1冊です。基礎知識からDPP-4阻害薬・SGLT2阻害薬・GLP-1受容体作動薬など薬剤別のポイント、カンファレンス形式の実践編まで、薬局薬剤師が現場ですぐに活かせる構成になっています。
専門医がじっくり教える 心不全・心房細動
高齢化に伴い増加している心不全・心房細動。本書では専門医が、これらの疾患を抱える患者への薬物療法の考え方や、フォローアップで押さえておきたいポイントをじっくりと解説しています。循環器領域の患者対応に不安がある薬剤師にとって、知識を整理し直す1冊としておすすめです。
総合診療医が教える検査値の活かし方
処方箋や薬歴と一緒に目にする機会が増えている検査値。本書は、総合診療医が薬剤師向けに、検査値を病態把握やフォローアップにどう活かせばよいかを解説する1冊です。検査値の数字だけを見て終わるのではなく、患者の状態を読み解くための視点を養いたい薬剤師に向いています。
まとめ:疾患ごとの「勘所」を1冊ずつ押さえよう
『薬剤師力がぐんぐん伸びる』シリーズは、いずれも専門医の視点から、薬局・病院それぞれの現場で活かせるフォローアップの知識をまとめたシリーズです。担当することが多い疾患領域や、苦手意識のある分野から、1冊ずつ手に取ってみてはいかがでしょうか。


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