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【薬剤師必見】臨床センスを磨く「薬トレ」シリーズ4冊を紹介!自分に合う1冊の選び方

自己投資

近年、薬剤師に求められる「臨床センス」の水準は年々高くなっています。処方内容の背景を読み取り、患者さんの状態に合わせて提案する力は、座学だけではなかなか身につきません。

そこで今回は、症例ベースで臨床センスを鍛えられる南山堂の「薬トレ」シリーズ4冊をご紹介します。

「薬トレ」シリーズとは?

「薬トレ」は、現場で活躍する薬剤師が執筆した症例問題集です。もとは雑誌『薬局』の2019年3月増刊号で、好評だったため、領域ごとに症例を増やして単行本化されました。

どの巻も、日常業務でよく出会う症例から判断に迷う症例までを、難易度の幅をつけて収録しています。問題を解きながら考える形式なので、知識の確認と実践力のトレーニングを同時に進められます。

薬トレ 感染・がん

感染領域とがん領域から、各100症例の計200症例を収録した1冊です。

感染症では、敗血症に合併した壊死性軟部組織感染症や、CRBSI(カテーテル関連血流感染症)に対する抗真菌薬の使い方など、病院でよく問われるテーマが並びます。

がん領域は、胃がんを例にした免疫チェックポイント阻害薬の副作用マネジメント、S-1やSOX療法など、レジメンごとの管理が中心です。免疫関連有害事象(irAE)のモニタリングにも触れています。

こんな人におすすめ

  • 病院で感染制御やがん化学療法に関わっている薬剤師
  • 外来がん治療の処方箋が増えてきた薬局薬剤師
  • 感染症・がん領域の認定や専門を目指している人

薬トレ 循環器

高血圧、心不全、虚血性疾患、不整脈、脳血管疾患といった、循環器領域の代表的な疾患を扱う1冊です。コンセプトは「薬物治療の有効性と安全性を確保するために必要なこと」で、症例ごとに薬剤師がどこに着目すべきかを学べます。

高血圧症例では、配合剤への切り替え時のモニタリング、NSAIDs服用後の血圧上昇、急性腎障害を起こした場合の対応など、実務で起こりがちな場面が取り上げられています。脳血管領域では、エダラボンの投薬管理、ニカルジピン注の静脈炎、HIT(ヘパリン起因性血小板減少症)への対処なども扱います。

こんな人におすすめ

  • 循環器内科の門前薬局で働く薬剤師
  • 循環器病棟や救急・集中治療領域に関わる薬剤師
  • 降圧薬や抗凝固薬の疑義照会に自信をつけたい人

薬トレ 肝・腎

肝臓と腎臓の2領域をまとめ、肝機能・腎機能に基づいた薬物療法を学べる1冊です。

肝臓編は、肝機能検査値の読み方やChild-Pugh分類による評価から始まり、A型・B型・C型肝炎、自己免疫性肝炎と進みます。C型肝炎ではマヴィレットやエプクルーサといったDAAの適正使用も扱います。薬物性肝障害の症例も多く、DDW-Jスコアリングによる評価、分類、重症度の見方、抗結核薬による肝障害時の対応、免疫チェックポイント阻害薬による肝障害など、薬剤師が関与しやすいテーマが豊富です。

腎機能低下時の投与設計や用量調節は、薬局・病院を問わず日常的に求められる場面です。肝・腎の評価を体系的に整理し直したい人に向いています。

こんな人におすすめ

  • 検査値を根拠にした疑義照会・処方提案を強化したい人
  • 腎機能別の用量調節に苦手意識がある人
  • 肝炎治療薬や薬物性肝障害の知識を深めたい人

薬トレ 高齢者・褥瘡

高齢者と褥瘡の2領域から、計200症例を収録しています。各症例には、注意すべき落とし穴(Pitfall)と、現場で使えるコツ・要点(Tips/Knack)が盛り込まれています。

高齢者編は、総合機能評価やマルチモビディティといった概論から始まり、栄養障害・排尿障害・めまい・嚥下機能障害などの老年症候群を取り上げます。認知症、うつ、心不全、慢性腎臓病、サルコペニアなどの疾患別症例に加え、ポリファーマシー、薬剤起因性老年症候群、服薬支援といった薬物療法の症例も充実しています。在宅医療や老健施設の場面まで扱う点も特徴です。

褥瘡編は、定義・分類・評価・予防・スキンケアの基本から、外用薬の分類や使い分けまでを網羅します。薬剤誘発性褥瘡や、褥瘡と間違えやすい疾患の鑑別なども学べます。

こんな人におすすめ

  • 在宅・施設対応が多い薬局薬剤師
  • ポリファーマシー対策に取り組みたい人
  • 褥瘡外用薬の選択に自信をつけたい人

まとめ:どの1冊から始める?

自分の状況おすすめの巻
病院でがん・感染症に関わっている感染・がん
循環器科の門前薬局で働いている循環器
検査値や腎機能の評価を強化したい肝・腎
在宅・高齢者対応が多い高齢者・褥瘡

どの巻も症例数が多く、最初から通読するより、自分の業務に近い章から取り組むのがおすすめです。臨床センスは、実際に症例を考える経験の積み重ねで磨かれていきます。気になる領域の1冊から、日々の業務に生かしてみてください。

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