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【薬剤師が作成】タミフル・ゾフルーザ・イナビルの用量計算ツール|体重・年齢で自動計算

薬剤師業務

抗インフルエンザ薬 用量計算ツール

タミフル(カプセル/ドライシロップ)・イナビル・ゾフルーザ

目的

共通の注意

  • 本ツールは添付文書の用法・用量の計算補助です。処方内容・腎機能・患者背景は必ず添付文書と処方医の指示で確認してください。
  • 治療は発症から48時間以内、予防は患者接触後48時間以内の開始が原則です。
  • インフルエンザ罹患時は、薬剤の種類にかかわらず異常行動のおそれがあります。自宅療養では少なくとも発熱から2日間、転落等の事故防止策を説明してください。

参照:PMDA 医療用医薬品添付文書 — タミフルドライシロップ3%(2024年10月改訂 第2版)、タミフルカプセル75(2024年10月改訂 第2版)、イナビル吸入粉末剤20mg(2024年10月改訂 第2版)、ゾフルーザ錠10mg/錠20mg/顆粒2%分包(2026年9月改訂 第7版)。添付文書は改訂されるため、最新版をご確認ください。

上記の用量計算ツールでは、タミフル(カプセル・ドライシロップ)、イナビル、ゾフルーザの用量を、体重や年齢を入力するだけで自動計算できます。治療と予防の両方に対応し、計算の根拠はPMDA掲載の添付文書です。

ここでは、ツールの使い方と、「ゾフルーザの用量は体重でどう変わるのか」「タミフルの用量は体重何kgから75mgなのか」といった疑問に答えるために、各薬剤の用法・用量を一覧にまとめました。

最終更新:2026年10月20日。参照した添付文書は、タミフルが2024年10月改訂(第2版)、イナビルが2024年10月改訂(第2版)、ゾフルーザが2026年9月改訂(第7版)です。

用量計算ツールの使い方

  1. 薬剤(タミフルカプセル/タミフルドライシロップ/イナビル/ゾフルーザ)を選びます。
  2. 「治療」か「予防」を選びます。
  3. 表示された欄に体重や年齢を入力します。必要な項目は薬剤ごとに自動で切り替わります。
  4. 1回量、投与回数、投与日数、注意点が表示されます。
薬剤入力する項目
タミフルカプセル75成人/小児の区分(小児は体重)
タミフルドライシロップ3%体重(治療では1歳未満かどうかも選択)
イナビル吸入粉末剤20mg年齢
ゾフルーザ(錠・顆粒)年齢・体重

ゾフルーザの用量(体重別)

ゾフルーザは単回経口投与の薬で、年齢(12歳以上か12歳未満か)と体重によって用量が決まります。2025年9月の用法・用量の変更により、体重20kg未満の小児(顆粒)の用量が追加されています。

ゾフルーザの治療の用量

年齢体重用量製剤の目安
成人・12歳以上の小児80kg以上80mg20mg錠4錠 または 顆粒8包
80kg未満40mg20mg錠2錠 または 顆粒4包
12歳未満の小児40kg以上40mg20mg錠2錠 または 顆粒4包
20kg以上40kg未満20mg20mg錠1錠 または 顆粒2包
10kg以上20kg未満10mg10mg錠1錠 または 顆粒1包
10kg未満1mg/kg顆粒50mg/kg(顆粒2%)

ゾフルーザの予防の用量

予防の用量は、治療と同じ体重区分のうち体重20kg以上の範囲で設定されています。体重20kg未満の小児には、予防の用法・用量がありません。

年齢体重用量
成人・12歳以上の小児80kg以上80mg
80kg未満40mg
12歳未満の小児40kg以上40mg
20kg以上40kg未満20mg

ゾフルーザの注意点

  • 10mg錠と20mg錠は生物学的同等性が示されていないため、20mg以上の用量に10mg錠は使いません。
  • 体重20kg未満の小児の治療では、低感受性株の出現頻度が高い傾向があるため、他の抗インフルエンザ薬の使用を考慮した上で、投与の必要性を特に慎重に検討することとされています。
  • 新生児・乳児には、投与前にビタミンK製剤が投与されていることの確認が求められています。
  • 予防は、患者との接触後2日以内に開始します。服用日から10日を超えた期間の予防効果は確認されていません。

タミフルの用量(体重別)

タミフル(オセルタミビル)は1日2回・5日間(治療)、または1日1回・7〜10日間(予防)の薬です。小児は体重で用量が決まります。

タミフルカプセル75の用量

目的対象用法・用量
治療成人、体重37.5kg以上の小児1回75mg(1カプセル)を1日2回、5日間
予防成人1回75mgを1日1回、7〜10日間
体重37.5kg以上の小児1回75mgを1日1回、10日間

つまり、タミフルカプセルが使えるのは体重37.5kg以上の小児からです。それより軽い小児には、体重で量を決めるドライシロップを使います。

タミフルドライシロップ3%の用量(体重換算)

ドライシロップは、体重1kgあたりの量で計算します。

対象1回量(オセルタミビル)1回量(ドライシロップ)上限
幼小児(1歳以上)2mg/kg66.7mg/kg1回75mg(ドライシロップ2.5g)
新生児・乳児(治療のみ)3mg/kg100mg/kg1回75mg

治療は1日2回を5日間、予防(幼小児のみ)は1日1回を10日間です。ドライシロップ3%は1gにオセルタミビル30mgを含むため、1回量(g)=体重(kg)×2mg÷30mg/gで計算できます。

体重別の1回量の目安(幼小児・2mg/kg)

体重オセルタミビルドライシロップ3%
10kg20mg約0.67g
15kg30mg1.00g
20kg40mg約1.33g
25kg50mg約1.67g
30kg60mg2.00g
35kg70mg約2.33g
37.5kg以上75mg(上限)2.50g

乳児(3mg/kg)は、体重1kgあたりドライシロップ0.1gです(例:体重7kgなら1回0.70g)。計算結果はメーカーの体重換算表と端数の処理が異なることがあるため、調剤の際は最終的に処方箋と添付文書で確認してください。

タミフルの注意点

  • タミフルは腎排泄型の薬で、腎機能が低下した成人にはクレアチニンクリアランスに応じた投与法の目安が示されています。
  • 治療は、症状の発現から2日(48時間)以内の開始が原則です。
  • 予防の対象は原則として、発症患者の同居家族・共同生活者のうち、高齢者(65歳以上)、慢性呼吸器疾患・慢性心疾患の患者、代謝性疾患(糖尿病等)の患者、腎機能障害のある方です。

イナビルの用量(年齢別)

イナビルは体重ではなく年齢で用量が決まる吸入薬で、単回吸入で治療が完結します。1容器にラニナミビルオクタン酸エステル20mgが入っています。

目的対象用量
治療成人、10歳以上の小児40mg(2容器)を単回吸入
10歳未満の小児20mg(1容器)を単回吸入
予防成人、10歳以上の小児40mg(2容器)を単回吸入。または20mgを1日1回、2日間吸入
10歳未満の小児20mg(1容器)を単回吸入

よくある質問

ゾフルーザの用量は体重のどこで変わりますか?

12歳未満では10kg・20kg・40kgが区切りです。12歳以上では80kgが区切りで、80kg未満は40mg、80kg以上は80mgです。

タミフルは体重何kgから75mgを飲めますか?

カプセルは体重37.5kg以上の小児と成人が対象で、1回75mgです。ドライシロップは、幼小児が体重37.5kg以上(2mg/kg)、乳児は体重25kg以上(3mg/kg)で、1回量が上限の75mgになります。

タミフルのドライシロップは体重からどう計算しますか?

幼小児は体重1kgあたりオセルタミビル2mg(ドライシロップ66.7mg)です。1回量は体重(kg)×66.7mgで求められ、上限は75mg(2.5g)です。

1歳未満の乳児に使える薬はどれですか?

タミフルドライシロップは新生児・乳児の治療に3mg/kgの用法・用量があります。ゾフルーザは顆粒で、体重10kg未満の小児に1mg/kgの用法・用量があります。いずれも使用の可否は医師が判断します。

予防投与でも体重で量が変わりますか?

変わります。ゾフルーザは体重20kg以上の小児が対象で、年齢と体重で用量が決まります。タミフルは体重37.5kg以上の小児がカプセル、体重換算が必要な幼小児はドライシロップ(2mg/kg)を使います。イナビルは年齢で決まります。

参照した添付文書

  • PMDA 医療用医薬品 添付文書:タミフルカプセル75、タミフルドライシロップ3%(中外製薬)
  • PMDA 医療用医薬品 添付文書:イナビル吸入粉末剤20mg(第一三共)
  • PMDA 医療用医薬品 添付文書:ゾフルーザ錠10mg/錠20mg/顆粒2%分包(塩野義製薬)

ご利用にあたって:このツールと記事は、添付文書の用法・用量を調べやすくするための補助です。実際の処方・調剤・服薬は、必ず医師・薬剤師の指示と最新の添付文書に従ってください。添付文書は改訂されることがあります。

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