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「いつかは自分の薬局を」—その夢、2026年の改定で終わった?開業・独立の助けになる書籍5選

自己投資

勤務薬剤師として働いていると、一度は「自分で薬局を経営してみたい」と考えたことがあるのではないでしょうか。

しかし2026年度(令和8年度)の調剤報酬改定では、都市部の門前薬局や医療モール内薬局を対象に、調剤基本料を15点減算する「門前薬局等立地依存減算」が新設されました。

対象になるのは、都市部に立地し近隣に薬局が密集している、あるいは処方箋集中率が高いといった条件に当てはまる薬局です。これまでの「病院の前に出せば儲かる」という新規開業の定石が、通用しにくくなりつつあるのは事実です。

では、薬局の独立開業はもう手遅れなのでしょうか?

答えは「立地依存型の新規開業は厳しくなったが、開業そのものが終わったわけではない」です。

制度が変わったからこそ、正しい知識を持って動く人と、何となくのイメージで動く人の差はむしろ大きくなります。今回は、これから開業・独立を考える薬剤師の助けになる書籍を5冊厳選しました。

あたらしい薬局経営の教科書

著者:加納裕介

独立開局成功塾の塾長を10年間務めてきた著者が、開局に必要な知識を体系的にまとめた1冊です。テクニック論ではなく、経営者としての考え方そのものを身につけることに重点が置かれています。塾長と塾生の対話形式で進むため読みやすく、書き込み式のワークで理解を深められる構成になっているのが特徴です。マインドセットからビジネスアイデアの作り方、マーケティング、資金調達、増患対策まで、開業準備の一連の流れを網羅しています。

「これから独立を考えているが、何から手をつけていいか分からない」という人が最初の1冊として読むのに向いています。

薬局M&A入門:30代薬剤師が拓く「経営」というキャリア

著者:薬剤師のぶ

34歳で薬局をM&Aによって個人買収した著者が、案件の探し方から融資の組み方、引き継ぎの実務、さらには自身の失敗談までを、経営の素人だった当時の自分に向けて解説しています。ゼロから開業するよりも、既にスタッフ・患者・売上がある薬局を引き継ぐ「薬局を買う」という選択肢に焦点を当てているのが本書の特徴です。

まさに「門前薬局等立地依存減算」時代に注目されている、新規開業ではなくM&Aによる独立という選択肢を具体的に知りたい人におすすめです。

薬局経営の羅新盤 脱“調剤薬局”時代の航海術

編著:狭間研至

「医療機関のそばに出店すれば儲かる」という時代の終わりを見据え、これからの薬局に求められる「対物から対人へ」の転換を、著者自身の成功体験・失敗談を交えて解説する1冊です。対人業務のための余力の作り方や、脱・調剤薬局のための具体的な柱、次世代型薬局に求められる経営戦略まで扱っており、すぐに使える非薬剤師業務マニュアルも収録されています。

立地に頼らない経営へどう舵を切るか、まさに2026年改定が薬局に求めている方向性を先取りした内容といえます。

宇宙帝王学式 成功する調剤薬局経営

著者:松原扶樹

医薬品卸売業や広告代理業、調剤薬局チェーンでの店舗開発を経て、2015年に独立し複数店舗を展開してきた著者が、その経営哲学を綴った1冊です。労務・財務・節税など経営者が直面する実務的なテーマに加え、著者が「宇宙帝王学」と呼ぶ独自のマインドセット論が特徴で、多店舗展開を実現してきた経営者としての視点から、開業後の店舗拡大や組織づくりのヒントを得たい人に向いています。

サラリーマンが小さな会社の買収に挑んだ8カ月間:個人M&A成功のポイント

著者:大原達朗

薬局に特化した本ではありませんが、個人M&Aの入門書として広く支持されている1冊です。公認会計士であり日本M&Aアドバイザー協会会長を務める著者が、サラリーマンが小さな会社を買収していく過程をストーリー形式で描きながら、案件の探し方、デューデリジェンス、契約書の留意点まで、個人M&Aの基本知識を実践的に学べる構成になっています。

薬局M&Aの前提となる「そもそも個人M&Aとはどういうものか」を体系的に理解しておきたい人におすすめです。

まとめ:制度が変わっても、知識のある人には道が開ける

2026年度の調剤報酬改定は、確かに「立地さえ良ければ儲かる」という従来の新規開業モデルには逆風です。しかし裏を返せば、今後生き残る薬局経営者に求められるのは、立地に頼らない経営力そのものです。今回紹介した5冊は、新規開業・M&Aによる承継・対人業務への転換・経営者としてのマインドと、それぞれ異なる切り口から「これからの薬局経営」を学べる内容になっています。まずは自分の状況に近い1冊から、情報収集を始めてみてはいかがでしょうか。

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